初心者のためのインプラントセミナー


「歯を失ってしまった」「入れ歯は入れたくない」「入れ歯が合わない」「ブリッジにするために何ともない歯を削りたくない」

そんな時、自分の歯と同じように使えるインプラントという方法があるらしい。けれど、治療に関する不安や疑問はたくさん。そんなあなたのために基礎の基礎からお話しましょう。

インプラントってなに?
― 1-2 つまりインプラントって何?―

[Q] インプラントって何?

[A] 自分の歯の代わりに使う人工の歯で、差し歯とは違い、人工的に作った「歯の根の部分」を骨に埋めこみます。埋め込まれた人工の根っこは、自分の歯と同様に使うことができます。
噛み心地がご自分の歯と同じです。 また、取り外しはしません。インプラント本体と骨がしっかりと結合するからです。

インプラントにだけ根っこがある

「インプラント」は、自分の歯を完全に失ってしまった場所に、歯の替わりに埋め込む人工物のこと。 「人工歯根」と呼ばれるように、その大きな特徴は「根っこ」があることです。
通常の「差し歯」と呼ばれるものは、自分の歯の根っこは残して行う治療です。

ブリッジ」と呼ばれる、歯のない部分の両隣りの歯を削り、つなぎ合わせや咬み合せを造る治療方法もあります。
しかし、インプラントだけが根っこを新しく持たせる治療です。

根っこがあると とても良い

歯がない場合の治療には、「入れ歯」や「ブリッジ」などもありますが、唯一歯の「根っこ」の部分を持つインプラント。なぜ、根っこがあると良いのでしょう

人間の咬む力は成人男性で約60キログラムあるという話をしました。1.5リットルのペットボトル40本分の重さだと思うとイメージしやすいでしょうか。 その力を支えるために、歯の根があるというのはとても重要になるのです。

根の張った木と、さして根の張っていない鉢植え。「 どちらがグラグラしないか」を考えてみるとわかると思います。

根っこが骨に埋まっているインプラントと、歯肉に乗っている状態の入れ歯では土台の支える力が違いますから、 よりインプラントの方が強く支えられるのです。支える力は自分の歯と同程度、もしくはそれ以上です。

根っこはチタンでできている

先ほどから「根っこ」と読んでいる部分を、専門用語では「人工歯根(じんこうしこん)」と呼びます。これは チタンと呼ばれる金属で作られています。歯科専用のチタン製の小さいネジだと思って下さい。 このチタンの大きな特徴は、骨とくっつきやすい(結合しやすい)ことです。

   チタンと骨がくっつきやすいのは、なぜでしょうか。

骨は生きている組織なので、骨折をした場合などに「欠けている部分」を再生しようと成長します。 しかし異物があると、骨はそれを排除しようとするのが普通です。チタンは、分子レベルで骨とよく似た部分があるのです。そのため骨が再生する時、チタンを異物だと思わずに一緒に取り込んでくっついてくれるのです。

こうして骨とチタンがしっかりと結合してくれることで、人工歯をしっかりと支えることができるのです。

インプラントの歴史

インプラントの歴史において最も大きな出来事は、チタンと骨の結合が発見されたことです。

 1952年、スウェーデンのブローネマルク教授がウサギを使った実験を行っていました。その時に使った金属がチタンです。実験が終わり、そのチタンを外し取ろうとした所、骨としっかりと結合していて取れません。そこでこのチタンを歯や骨の代りに使えないかと実験を繰り返し、作られたのが人工の歯根、インプラントなのです。現在チタンは歯だけではなく、義足や骨の修復物など、全身に使われています。

それ以前にも他の素材を使ってインプラント治療の試みはあったのですが、インプラントが抜けてしまったり、崩れてしまったりと あまり良い結果がでない状態でした。

しかし、ブローネマルク博士のこの発見によって、「骨に結合するインプラント治療」が可能になり、インプラント治療が急速に注目されるようになったのです。

インプラントは埋め込んでから最高で40年以上機能し続けているものもあり、現在もその機能している期間の最長記録を更新中です。

 
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